子育て

1歳息子のストイックさに、子育ての後戻りのきかなさを思う

こんにちは!中野あくびです。

今日の首都圏は気持ちのよいお天気でした。
数日ぶりにすっかり晴れて25度を超え、でもかつての夏のジットリさはなく、
風も適度に吹いていたためとても過ごしやすい1日でした。なんて最高の土曜日!

そんな秋晴れの日に、息子チッチを見ながら考えたこと。
なんだかしんみりとしてしまい、今までとこれからを慈しむ気持ちになった出来事です。

「できない」が「できる」に変わるとき

すべり台のこと

息子チッチは朝からズンさんと公園へ出かけ、
マンホールの溝につまった土をむしり、すべり台の階段を登れるようになって帰ってきました。
私はその間、ずっとベッドでごろごろ。母がいっとう怠惰な我が家です。
2人が満足げな顔で帰ってくる瞬間が好き。おかえり!と迎えることのできる贅沢。

でも、今朝はそれでチッチの成長を1つ見逃しました。
すべり台の階段を登れないチッチには、もうこの先二度と会うことができない。
なんて惜しいことをしたんだろう。きっと子育てってこんなことばっかり。
嬉々として教えてくれる夫のいることが、きっと私の最高の贅沢。

坂道のこと

午後、3人でもう一度同じ公園へ向かいました。
チッチは今日なぜかお昼寝をせず、眠れない眠れないとぐずり続けてお昼を過ぎてもギンギン。
おうちにいても全員つらいし、せっかく秋晴れなんだからと出かけました。

近所のパン屋さんのテラスでパンを食べ、公園まで歩く歩く。
今日もチッチから見た世界は新鮮で、進んでは立ち止まり、しゃがんでは地面をつっつき、
立ち上がっては戻り、転んでは立ち上がり。
なかなか進みませんが、車と自転車にだけ気をつけて歩く歩く。

途中、チッチの大好きな石と砂利がたくさんあふれる、ちょっと小さめの駐車場がありました。
入り口はゆるい傾斜になっていて、坂道がまだ苦手なチッチ、登りたいのに登れない。
曇りなき目で両親を交互に見上げ、得意のおねだりの一言「ウー!」が出ました。(かわいい)

ズンさんが片手をつなぎ、並走しながらなんとなく導きます。
チッチ、ちょっとよろつきながらも全部登りきる。

そしたら今度は下りです。坂って下りの方が難しい。
両手をつなぎ、対面になって後ろ歩きでサポートするズンさん。そろそろこわごわ下るチッチ。
下りきった!チッチ下りきりました!

そこからはもう、あっという間です。
登りは2回目から1人でいけたし、下りもすぐにコツをつかみました。
つんのめった時すぐにキャッチしようと行く手を阻むズンさんと、
ひとりでおりる!とばかりにそれを避けてぐんぐん歩くチッチ。
両腕でバランスを取るのもお手の物で、歩幅の危なげがなくなるまでに時間はかかりませんでした。

「できる」はうれしい!

坂道を自力で登り下りできるようになったことがチッチは本当に本当に嬉しいようで、
両親には目もくれず、ほんの15歩くらいで歩ききれる坂道を何往復も行き来します。
たっぷり20分は見守りました。もっとだったかもしれません。
休みなくストイックに登り下りし続けるチッチと、笑顔で立ち尽くすズンさんと私。

そうだよね。できなかった何かができるようになるって、こんなにも嬉しいことなんだ。
嬉しくて嬉しくて、できるってことを何度だって確かめたくて、
覚えた技術を自分のものにしたくて、できなかった頃の自分にはもう戻りたくなくて。
すべり台の階段も、ゆるい坂道も、
もう両親の助けを借りなくとも自力で歩けるんだ。

親として見守る

私は親だから、息子が何かをできないこともかわいく思えてしまうんです。
寝返りができた時はできる前を惜しみ、
ずりばいができた時はねんね期を惜しみ、
はいはいができた時はずりばいを惜しみ、
あんよができた時ははいはいを惜しみました。

でも、私は親だから、息子が何かをできたこともかわいく思えます。
できた!と喜んでいる姿は本当にかわいい。
惜しみつつも、息子が何かをできるようになったら本当に嬉しい。
ストイックに自主練を繰り返すチッチ、ものすごく輝いて見える。

登り下りするチッチを眺めつつ、かつての自分のことを思い返していました。

3歳からピアノをやっていて、毎日の練習が本当に楽しかったこと。
前日よりも上手に弾けて嬉しかったこと。
憧れのアシュケナージみたいな表現ができて気持ちよかったこと。
毎日数時間の練習を繰り返して、自信をもって音大の入試に臨めたこと。

ストイックに繰り返したら、もうできなかった頃には戻れないんです。戻らないんです。
戻りたくないから練習するし、その練習はただただ楽しい。
チッチもきっと今そういう気持ちを味わっているんです。
そしてこれから先も、そういう機会は本当にたくさんチッチを待ち受けているんです。

「一緒」がうれしい

子どもを産んで、専業主婦になって、26歳になって、
何かをストイックにやり続けるっていう機会は私には今ほとんどありません。

でもそんな私でも、チッチの成長をズンさんと一緒に見守ることができる!

嬉しそうなチッチを見守り、
真剣なチッチを見守り、
ズンさんが見逃した時は私が教え、私が見逃した時はズンさんに教えてもらう。
後戻りしないチッチの毎日を、3人でともに味わっていくことができます。

我が子に自分を投影するわけじゃないけれど、それってとっても嬉しいこと。
子育ての醍醐味はそこにあるはず。家族みんなで喜べること。

チッチの一生懸命さを見て、ふとそんなことを思ったのでした。
今日がすばらしい日でよかった。明日のチッチもきっとかわいい。